学校概要

「2030年」明るい未来を歩いている子どもたちへ

GRACE KINDER Supported by こぐま会 市ヶ谷本校 教室長 渋谷 充

2020年には学習指導要領が新たになります。
アクティブラーニングや英語教育の抜本的改革などにより、私たちが学んだ環境とは全く違うものとなるでしょう。

センター試験が廃止になります。
到達度テストと呼ばれる試験が導入され、また、英語はリテラシーを測るための民間の技能テストが利用されます。
より人間力の根本となるコミュニケーション能力や問題解決能力、そしてグローバル社会で活躍する人材を育成する社会となるでしょう。

幼児教育が無償化される予定です。
まずは政府が予算を配分し、国民が経済的に子育てをしやすい環境づくりをするようです。

今私たちは親となり先生となり、この混沌とした環境に置かれる子どもたちにどのような教育環境を提示するべきでしょうか。

過去には、教育=“受験”という時代を幾度か経てきました。

結果論かもしれませんが、“良い大学に合格したい”という、今からしてみれば将来の具体性に乏しい動機としか思えない大学受験であっても、現在の日本が課題はあれど今の良き姿があることを考えれば、その“受験”が持つ教育性に個人の能力や社会の発展に対し寄与する部分があったことは否定するものではありません。
しかし、その度ごとに大きな課題もありました。教え込みによる弊害です。過酷な受験をくぐり抜けてきた分、とても強い精神力や知性を発揮する一方で、知識や技術は多いものの、初めて直面するような課題への取り組みには反応が鈍くなってしまうのです。また、グローバル化が進む現代において、ガラパゴス化した教育を受けた結果、どうも歩幅が合わないと思うこともしばしばです。現在、社会が直面する課題というのは気づけばほとんどが一期一会になっています。これまでの知識一辺倒では到底太刀打ちできなく、そしていよいよ今の子どもたちが大人になる頃には、AIの台頭などもあり、ごまかすこともできない時代に突入しました。
本人にその知識を使う必然がないのに、無理やりねじ込ませたものというのは、いくら教え込んでも、ただの詰め込み、覚えこみとなってしまい、肝心の本人に得た知識を役に立たせようとする動機が発生しづらいのです。子どもの将来に向けてたくさんの選択肢を持たせようと、良かれと思い強制した“お勉強”が、逆に本人の自由を大きく制限してしまう結果を招いてしまいます。
“詰込み型教育”の短所はここだったのでしょう。

過去には教育=“自主性”という時代も経てきました。

親ができることは餞(はなむけ)だけだとも言われます。
先に述べたようにいくら知識や技術を詰め込もうとしても、結局“使えない知識や技術”の刷り込みになってしまうならば、やはり大人としては「学びたい動機や必然性が起こる環境を整え、あとは子どもたちが自由に発想し、行動する。そのためにはまず子どもがやりたいこと、楽しいことを優先すべきだ」これ以上に重要なことはないのである、とすることです。
とても良い考え方です。本質的な問題解決力とは、初めて直面する課題に対しこれまで蓄積した知識や技術を生かして臨機応変に対応する力です。その力を養うためには制限された環境を与えるのではなく、適正な自由のある環境を与え、そこで楽しんで試行錯誤することで、幾度となく失敗を重ねている経験が必要です。失敗をしたことの無い人間の問題対応力など存在しません。
現状に満足せず常に課題意識を持ち、次なる一歩を踏もうとする動機を持った大人に育ってほしい。そんな願いからこれまで、子どもたちにはできるだけ知識偏重型ではなく、少ない知識でも“活用できる能力”を養える環境を与えようとしてきました。
“情操教育”や“ゆとり教育“というものがそれにあたると言えます。

しかしこれもまた言うは易しではありますが、動機や必然性を自然発生させる環境というのはとても難しいものです。その発生過程の中には、結局技術や知識をがむしゃらに身につけようとしているからこそ訪れるものがたくさんあります。また楽しいという感情は相対的なものですので、本来は辛さと表裏一体であるはずです。ただ本人が望む楽しさだけを与えているうちに、楽しいと思う基準がシフトし、一般社会への柔軟な姿勢が失われ、順応のしづらさを見せ始めたり、より楽しいものをとめどなく貪ったりし始めることもあります。
結果、与えられる楽しさだけを享受するようになり、とても受動的にしか行動できないという点において、皮肉にも詰込み教育と同じ結果になることもあります。
それらは極端な表現だとしても、“思考する力”や“やる気”、果ては何をもって“問題解決力”とするかなど、漠然としたものだけを得ることを良しとする教育が、形や結果が一つも残らないのではないかという危機感にあおられる保護者は少なくありません。
幼児教育や小学校の教育現場で「ゆとり教育」「遊び保育」の短所として語られるのはこの部分だったのでしょう。

“知識・技術・結果・実績” と ”情操・動機・過程・可能性”

教育が内包する「保守性」と「進歩性」と置き換えてもよいと思えるこれらの性質は、教育の現場に身を置くと、毎分毎秒子どもたちを介して表現され、私たちに次なる教育課題を考えさせてくれます。

「1つの事象の中に保守的な部分と進歩的な部分の2つの相反する状態が共存する。」

幼児教育や小学校低学年教育に携わる方々は私たちを含めたくさんおり、それぞれの教育観を持って熱心に教育業に励んでいます。それらが持つ結論が教育的に正しいかどうかはこれからの歴史が判断するとしても、少なくとも幼児教育を施す私たちが現在進行形の責任として負わなければならないのは、もはやこれらの2つの性質は矛盾として議論されるべきではなくよりよく共存すべく、伝え、表現していかなければならないということです。

そのためには、大人の側が単に人生で経験した結果や実績を子どもに教え込むようなふんぞり返った姿ではなく、大人ですら今現在でも成長している背中を示し、歩んだ結果を未来に向けて誇りを持つことが大切です。
子どもたちに自己肯定感や社会を思いやる気持ち、そしてたゆまない自己実現への努力を身につけさせたいと思うなら、教育思想の違いで互いの短所ばかりを喧伝する行為で正当性をアピールしてきた時代を清算し、私たち大人の側が一歩成長するべき時代になったのです。

「子どもたちに具体的な知識や技術を教えながら、一方でそれを知りたい、学びたい、活用したいと子どもたちが思えるような授業、そして指導者としての自身の在り方を作る。」

少なくとも私たちが教育者として長年教鞭をとることを許され、何とか社会に許容されてきたならば、その理由は頑張ってきた結果や実績もさることながら、それ以上に、たった今でも自己研鑽しそのことをまた次世代への形として残そうとしている背中が子どもたちに表現できていたからであってほしく、そうあれば幸いです。

「明日、変化が訪れてもいいように今日を全力で楽しみ、一方で永遠に楽しめるための夢を描く。」

一見矛盾とも見える2つの性質は、決して矛盾ではなく共存させることができる力を子どもたちは持っています。私たち大人は人生の先輩として、その力を消すことなく育てていく手助けをすることが大切です。そして、頼もしくしなやかに育った子どもたちはいつの日か私たちのもとに来て「どうですか、先生。先生より人生を謳歌してますよ。」と話してくれる。

私たちは教えることだけではなく、ぜひ夢を見てほしい、見たいと思い、日々現場で汗を流します。

教室長 渋谷 充

追記
「GRACE KINDER 市ヶ谷本校 supported by こぐま会」は幼児期と小学校低学年期を一つの期間として2才~10才までを専門的に扱う幼児教室です。小学校受験、幼稚園受験はもちろんのこと、中学受験や将来の学習に積極的に取り組むことができるようカリキュラムを編成した教室です。特に3~5歳のカリキュラムは35年の歴史を持つこぐま会KUNO-methodを採用し、普遍的に大切な課題を授業の中心として扱います。KUNO-methodでは全ての授業が具体物からスタートします。そこから半具体物による個別活動、ペーパー作業という3段階を経て完結します。つまり子どもたちが事物に働きかけて能動的に知識を獲得し、段階的に抽象化することで活用可能な知識として習得できるような学習法です。また1度の授業の中にはその他、運動、絵画制作、表現・行動力などを養う内容も含まれた総合的な教育を行います。
こどもの将来の方向性が多岐にわたる現代において、また保護者の子育てスタイルも様々になった現在において、確かで信用に足りうる教育環境を提案します。

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